山域:八ヶ岳・阿弥陀岳(中央稜)
2005年3月5日~3月6日
メンバー:植松 一好さん、安藤 英一さん(白鳳会)
橋本 誠(山梨学院大学山岳部)
関 秀倫、高木 直幸、久留島 加耶(山梨大学山岳部)
ルート:3/5 山梨大学=韮崎市役所=舟山十字路=二俣~2300m B.C
3/6 B.C~第一岩峰~第二岩峰~2750m~第一岩峰~B.C~舟山十字路
=ゆ~プル韮崎=山梨大学
先週2/26,27は日山協の冬山レスキューであった。学生はビーコンや弱層試験等、雪崩・遭難防止に関する技術(冬山初級)、植松さん、安藤さんは冬山救助シミュレーションを学んだ。お互いに復習と植松さんらが新たに仕入れた冬山技術を分けてもらおうと冬山講習を行うことに。場所は阿弥陀・中央稜で簡単な冬山バリエーションもついでにと言うことで。
3/5(土) 晴れのち曇り後吹雪
久しぶりの阿弥陀。県道484で既に積雪状態で林道はいればタイヤが空転。舟山十字路を目前にチェーン付け。この作業も今年に入って何回したことか、もう慣れた。12月の南稜の時は雪が無く肩透かしを食らったような状態であったが、今日は十字路からバッチシの積雪。
トレース跡はあるが踏み跡は無い。トレース上に20~30の積雪と言ったところか。その為、トレースを踏み外すと股下~腰下まで埋まる。また泊りと言うこともありザックが大きく時折、ザックの頭が枝に当たり木を揺らし、雪が降ってくる。こんな感じで進む。
二俣過ぎ、右俣方に行く。河原に出たところでトレース跡も新雪に埋もれ、歩行が大変になるので、ココでワカンを履く。高木君と久留島さんはワカンを履くのは初めてで履くのに苦戦。ワカンのつけ方は安藤さんに任せて、植松さんはラッセルの為先に行く。自分も後から追う。すぐに「関、ラッセルよろしく!」となり、先頭になる。甲斐駒・坊主尾根の事もありラッセルは今の自分にとって大きな課題の一つである。その為、ラッセルを頑張る。とにかく進む。
右俣から中央稜にあがる尾根の取り付までラッセルする。植松さん高木君は数十メートル後にいるのがわかるが、残りのメンバーが来ない。ただ待っているのも暇なので、先週のおさらいでハンドテストをする。それでもまだ来ないのでコンプレッションテストを行う為に雪を掘り出し、積雪断面を出す。まだ来ない。コンプレッションテストとシャベルテストをし、時間をつぶす。やっと後続が来る。
久留島さんは先週の冬山レスキューには行っていないので、ハンドテスト、コンプレッションテスト、シャベルテストや弱層の見分け方、雪崩のメカニズムについて簡単に説明する。
そうこうしているうちに体が冷えてきたので体を温めがてら先行ラッセルをしにいく。軽身だったので支尾根の中腹ぐらいで引き返す。下にもどれば、ちょうど休憩終わったところ。今日の幕営予定地は、この支尾根を上がって平坦になっているところなので、ラストスパートでラッセルする。尾根取り付きより3,40分で尾根上台地状の開けた場所に出る。
中央稜2300m付近に開けた台地あり、目の前に阿弥陀が見え眺望が良い。前から植松さん狙っていたところ。
テント設営後、講習開始。まずはスノーバー。スノーバーの使い方、スノーバーの使用方向、使用雪質の注意。土のう袋のアンカー、枝木集めてのアンカー等をお勉強。どれも使える技術で、土のう袋のアンカー、枝木集めてのアンカーはかなりのエポックメーキングです。
講習中、吹雪いてきたので少し早いが講習終了。安藤さんは下山。我々は少し早いが宴会開始。植松さんより熱く山の話、説教を聴き、明日の中央稜の話をし、夜は更けてく…。
3/6(日) 晴天
テントの外に出れば晴れ、気持ちのよい朝。目の前の阿弥陀も良く見える。良いねぇ~。
今日は学生主体で植松さんは口を出さない約束。でリーダーは我等が期待の部長、高木君。自分はルーファイ、ラッセル、ルート工作。ハッシーは荷担ぎ。久留島さんは?、姫?。で行く。
最初は荷担ぎラッセル。しばらくして高木君がラッセルしたいと言うので交代。傾斜も少しづつきつくなってくる、木々が無く開けたところで休憩。休憩中、体が冷えてきたので軽身になって先行ラッセル。雪サラサラでラッセルすると楽しい。楽しすぎてドンドン先に行ってしまう。あまり先に行ってしまうのもダメなので小休止を入れつつ進む。後には入笠山。更に後に中央アルプスが見える。
ラッセルしながら、この適度な斜度の尾根を行くと第一岩峰にぶつかる。第一岩峰は下部を右に巻く。岩峰下狭く、ワカンやザックを背負っていると歩きにくい。また、岩峰横は斜面きつく雪に足をとられ慎重になるところも。
岩峰巻ききり、急なルンゼを上がれば安全地帯。後続、ザック隊が予想以上に遅れるので、ここに荷を置き軽身で行く事に。
第二岩峰は左に巻き、尾根に上がればナイフエッジ。安全地帯まで行き、後続を待つ。ココからは権現が良く見え最高。久留島さんはナイフエッジ帯を四つん這いになりながらも必死に登ってくる。それを見、思うことは自分の一年目はバリエーションどころか冬山すら…。初冬山がバリエーションかぁ~頼もしい一年だ、今後に期待大だなと。
久留島さん安全地帯につけば、「私、高所恐怖症です。怖い~。」と。怖いと言いながらも登って来られるなんて立派立派。
ココでワカンはずして稜線を上がる。この稜線の南側は切れ落ち、北側は緩くは無いが、それなりの斜度で雪の吹き溜まりが深い。ちょうど稜線が風で適度に雪が飛ばされていて這い松が出ており登りやすい。
登山道(御小屋尾根)に出る間際のところで休憩。頂上まで、あともう少し(ほぼ頂上)のところで久留島さんが高所恐怖症の為、顔青く、もう無理そうなのでリーダー高木の判断で、ココで下山。
中央稜のバリエーション部、ほぼ終了点なのでOKでしょ。どうせ残りは登山道部分だけだし。また、すぐ来られるし。
中央稜は眺めよく高所恐怖症の人には下山の方が辛いと思うので、久留島さんは植松さんにアンザイレンしてもらいながら下山。第一岩峰と第二岩峰の間の安全地帯で大休止。
南稜から人の声がこだましているのが聞こえる。南稜にも人が入っているのが見える。のんびり休憩しながらそれを見てバリエーション最高だね~状態。静かな雪山で綺麗な景色を見て。またそれを体験できるのは限られた人で、下界の喧騒と無縁の世界。な気持ちに浸り、みんなノビノビ・ムードで下山。
今回の山行は技術的に得るものが多く、また、冬山バリエーション初の部員もいてよい経験になったと思う。課題としてはマダマダ体力の不足を感じるところと雪上歩行に関する技術(アイゼン、ピッケル、ワカン等)が不足、もしくは不十分と感じた。
行程: 3/5
山梨大学 5:00=5:30 韮崎市役所 5:40=7:30 舟山十字路 7:50=10:00 二俣 10:20
~13:00 2300m B.C
3/6
B.C 7:00~9:15 第一岩峰上 9:45~10:35 第二岩峰上 10:55~11:25 2750m 11:30
~12:00 第一岩峰上 12:30~13:10 B.C 14:00~15:45 舟山十字路 16:05
=17:20 ゆ~プル韮崎 18:40=山梨大学
記:関 秀倫